Quadrophenia

好きなものを好きって言えるといいね。てか、日本の流行って知らないんだよ。
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潮風のいたずらまた、邦題探しに四苦八苦してしまった 潮風のいたずら Overboard (1987)。指折り数えてン年前、なんていうと我らがゴールディちゃんにぶっ飛ばされそうだから、そこはすっ飛ばして当時既に同棲中だったカート・ラッセルと競演したゴールディー・ホーンのコメディ。
シャンプーこのゴールディー・ホーン、シャンプー (1975)を見たときに、かわいいと思った。シャンプー (1975)の一シーンででてくる超ミニのワンピースに金髪を無造作に束ねてふくれっ面で立っていシーンがあるんだが、この映画に競演していたジュリー・クリスティーの大人の女に十分対抗できる無邪気な可愛さがとっても印象に残った。
コールディーといえばコメディーと言われるほど数々の作品に出演しているけど、 潮風のいたずら Overboard (1987)は、初期の彼女の無邪気さがとても良くでている。初っ端から、ハイレグに髪の毛を釣り目になるくらいひっ詰めたナンともいやな英語で言うところの百万長者夫人で登場する。それが、カート・ラッセル扮する handyman (大工仕事などのよろず屋)との言い争いから海に落ち、記憶喪失になるというとんでもないストーリーなんだが、ゴールディーが演じるとコミカルな現実になる。四人の子持ちのだらしない男所帯でこき使われながら、その無邪気さを取り戻していくというごく単純な馬鹿げたストーリー。
プリティ・ウーマン 特別版こんなストーリーついて行けるかと思うだろうが、監督はあの プリティ・ウーマン 1990 を撮った Garry Marshall。この手の映画はお手の物。どうしようもない四人のクソガキまで最後にはかわいく見えてしまう。
様々な役をこなして、演技派と称される俳優もよし、ゴールディーのようにコメディーにこだわり続ける俳優もよし。彼女のこだわりのおかげで、ゴールディーが登場すると舞台がコミカルに明るく感じる。そんなこだわりがあってもいいじゃないか。
彼女の先夫との間に出来た娘、ケイト・ハドソン。近頃女優としても活躍しているが 潮風のいたずら Overboard (1987) のゴールディーとそっくりだと思わない?
ラテングラミー賞のノミネートが8月23日に発表され、スペインの歌手BEBEが5部門にノミネートされ賞レースのトップに立ったらしい。
彼女の曲が頻繁に流れるようになったのは、昨年からのこと。それがもうラテングラミー賞にノミネートされるとは、たいしたもんだ。
Spanish Pop/Folk-rock とカテゴリー分けされている彼女の曲は、確かにスペインの歌謡曲の流れがあるし、ギター一本で舞台に立ちアクの強い歌を歌う様子はいかにもフォークロック系。だけど、それだけじゃBEBEは語れない。
1978年5月9日、バレンシアに生まれながらも、やはりミュージシャンの両親とスペイン各地を転々とする。その中で、いつも回りにあるものは楽器と音楽。バンドのコーラスから始まり、やがて彼女の独特な声とギターだけを抱えて首都マドリッドに移り住む。そして、エクストレマーダのコンテストで受賞。シンガーソングライターとしてのBEBEの始まりである。
2003年、それまでに蓄えてきたBEBEの音楽を収録すべく、アルバム製作開始。そして、2004年、ファーストシングル "Malo"、ファーストアルバム"Pafuera Telaranas" を発表する。

彼女の詩は、現代っ子が携帯電話などのメッセージに使うような略語が使われているにもかかわらず、歌われてるのは "一人称の女性" の愛の物語。
ファーストシングル "Malo" に描かれるのは DV に絶える女性の歌。
寒い夜に現れた
汚い煙草とジンの臭いをさせて
恐怖があたしをかけめぐる
そんなフレーズに始まる詩は、標的をみつけた夫の目の前にいる女の訴え。
もう一度、お願いやめて
疲れているの、ダメなの本当に
もう一度、お願いやめて愛する人
怒鳴らないで、子ども達は寝ているの
痛いほどリアルに女の危険と暴力による痛みが伝わる。それでも耐えるしかないのかと思えば、何度も繰り返される次のフレーズに続く。
悪いやつ、悪いやつ、悪いやつアンタは
アンタは悪いやつ、そうしたいから
悪いやつ、悪いやつ、悪いやつアンタは
喚かないでよ、痛いから
アンタは弱虫、アンタは悪いやつ
私や他の誰より偉いなんて思わないでよね
そして私は煙草を吸い
アンタのハートに煙を吹きかける
悪いやつ、悪いやつ、悪いやつだ、アンタは!
悪いやつ、悪いやつ、悪いやつアンタは、そう!
悪いやつ、悪いやつ、悪いやつアンタは、永久に!
悪いやつ、悪いやつ、悪いやつアンタは
BEBEの言葉遣いや、視覚的なイメージから反逆児的宣伝が先立っているような気がするが、リベラルではあっても反抗的ではないと思う。

どちらかというと癒し系を収集している自分は、彼女の曲を好んで収集することはない。彼女の表現が生々しく、激しすぎるのだ。それでも、その強烈な個性に魅了され目にしたり耳にするものは集中して聴いてしまう。
今の彼女の販売イメージが変わり、バラードなど歌ったら病み付きになってしまうかもしれない。

売り出し中のBEBEだから、彼女に関するWEBは山ほどあるのだけれど、せっかくだからオフィシャル・サイト BEBE, la WEBを紹介しよう。
トップ頁の "Mi Disco" をクリックして、ページに現れたをクリックするとファーストシングル "Malo" のビデオクリップが見れる。ちなみにBEBEは演劇芸術を学んだことがある。そのビデオクリップに登場するのはBEBEではなく、歌に出てくる主人公の女性を演じていると思う。とすれば、このお嬢さん、将来が楽しみな大した女性だと思うよ。

おっと、大切なことを忘れていた。
このアルバムのタイトルは "Para fuera telarañas" ちょっと訛った口語体を文字にしていて、その意味は 「あっちへ行け、くもの巣」 ってところでしょうか。記事内の訳詩といい、あんまりあてにしないでね。
普通の人々 (1980)
普通の人々 (1980) ロバート・レッドフォードの監督デビュー作。父と母と息子。ごく普通の家庭にごく普通の友人付き合い、他の家族と同じようにごく普通の日常生活を送っている。だが過去に長男を事故で亡くしていた。
グッド・ウィル・ハンティング (1998) ウィル・ハンティングは反抗的な青年。だが彼には幼児期の虐待という過去があった。

この手の映画は、見方によっては単なるお涙頂戴になってしまうし、どこかに共感するものがなければ何故そこまでクヨクヨと悩まなくてはいけないのか理解できないだろう。そして、それが当たり前だとも思うし、そうあるべきだとも思う。だからこそ、日常の普通の一家族の物語であり、一青年の物語にもなりうる。印象は観る人の環境によって様々でなければならないと思う。
身内の死だとか、天才的な才能だとか紛らわしい背景を無視して、二人の青年の心理を観た時、誰でも共通する部分はあるんじゃないだろうか。別に聞いてくれなくていい、解ってくれなくていい、自分のことなど忘れてくれていい。相手に対してわざと誤解される態度をとりながら、誰も本来の自分自身に近づけようとしない。そうすることによって、壁を築き本来の自分を守ろうとする防衛本能。抑えるということが、極限に達すると抑えきれない自分を責めるようにもなる。自虐的に自分を責めるふたりからカウンセラーが引き出そうとする言葉は、「君の所為じゃない」。君が悪いんじゃない。だから、自分を責める必要は何もないんだよ。

Love me
Love me
Love me
Please you

どこかで聞いた歌のフレーズ。そう願うことは、何も悪いことじゃない。本当は誰もが心の中で願っていること。
さて、あなたの解釈は?

余談ですが、もうひとつの見どころ(?)は、普通の人々 (1980) で温厚な父親役を演ずるドナルド・サザーランド。針の眼 (1981) をはじめ、何かとマニアックな犯罪者役がおおい彼がここではごくごく普通の人を演じているところがなんともいい。
学園物の青春映画はさっと流す時間潰しで、まず繰り返して観ることはないんだが、ひとつだけ、以前観てから是非もう一度観てみたいと思っているものがある。 10 Things I Hate About You (1999) はシェイクスピアの「じゃじゃ馬馴らし」をベースにしているだけあって、ストーリーそのものが結構中弛みせず最後まで楽しめる。ヒロイン役の Julia Stiles はこの手の映画に似合わない始終ふくれっ面のふてぶてしい俗にいう可愛げない子というのも面白い。この映画で知ってから結構期待しているのだけど、日本未公開のものが多く、彼女のフテブテしさというか、ストレートな自然さというか、あの個性を生かせる役に恵まれていないように思うのだが…。
恵まれないといえば、相手役のオーストラリア出身の Heath Ledger もお決まりのかっこいいだけの男の子役ではなく、面白いカップルだと思ったのだが、それ以降パッとしない。 A Knight's Tale (2001) (日本題は ロック・ユー! というらしい) という時代物をロックで語った(?)映画の主役を張ったのだが、アイデアのみで練りが足りない作品に終わり、大コケしたんじゃないだろうか?
Julia Stiles にしても、Heath Ledger にしても、若いながら一味あると思うのだけれど、それを使いこなせる作品に出会えないもしくは、プロモーションの仕方を間違っているという感。
BGM のパワーポップロックも軽快でこの映画で始めて知ったグループ Letters to Cleo が気に入ってしまった。でも、すでに解散。残念。映画のエンディングで歌っている I Want You to Want Me が、なかなかいい。US amazon.com の 10 Things I Hate About You: Music From The Motion Picture [SOUNDTRACK] の頁へ行くと、さわりだけど試聴できる。
この映画、日本未公開だと思うのだけど、日本題は 『恋のからさわぎ』 というんだそうだ。どうもこの邦題というもの、名訳もたくさんあるのだろうけれど、原題から探すと調子がくるってしまう。
『1980年、すでに人類は地球防衛組織SHADO(シャドー)を結成していた』 毎回、矢島正明のナレーションから始まった TV シリーズ 『謎の円盤UFO』番組が始まると必ずテレビにへばり付いていた。
当時1970年、物語は10年後の近未来を舞台にしていたので、アシモフやハインラインのような想像もつかないような SF の世界ではなく、もっと身近に感じた。何よりそれまで人形劇のぎこちない動きだった 『サンダーバード』 が本物の人間になったのだから、かっこよさに憧れだって感じたものだ。
そんな郷愁に大枚はたいて買ってしまった、 謎の円盤UFO COLLECTORS’BOX PART1 と、謎の円盤 UFO COLLECTORS’ BOX PART2 。今見るとさすがにそのちゃちさに恥ずかしい。しかし、そこは DVD パック。続けて観みいてるうちに、結構真剣になっていた。
『サンダーバード』 を製作したジェリー・アンダーソンがこのシリーズで求めたものは、人形劇の焼き直しではなくて、人形劇では描けなかったヒューマン・ストーリーなんだろうと思う。重要且つ困難な任務に就くストレーカー司令官をはじめとする隊員の心理描写がおもしろい。
ひゅるひゅる飛んできてはあっさり撃墜される UFO や、ムーンベースの女性隊員の制服が妙に色っぽいこと等々は、この際気にしない。
不機嫌な赤いバラ〜テスのシークレット・サービス〜(1994)
シャーリー・マクレーンといえば、アパートの鍵貸します (1960) と、あなただけ今晩は (1963) がすぐ浮かんでくるのが常識なんだろう。それでも、すでにクラシック映画になってしまったこの二作だけで、彼女を語ってしまうにはあまりにも勿体無い。個人的には アパートの鍵貸します (1960) よりも、あなただけ今晩は (1963) の方が印象に残っている。あの緑色のストッキングは強烈だった。かわいいリベラルな女。同時代のオードリー・ヘップバーンとは違った個性はきっと人によって好き嫌いもあったのだろうが、可愛いだけじゃない強さはいつでも光っていた。
噂の二人(1961) でオードリー・ヘップバーンとの競演はその証明のようなもの。当時のアメリカ社会の中での同性愛を扱ったこの映画でオードリー・ヘップバーンを喰ってしまった。存在感では、シャーリー・マクレーンはダントツだ。
アカデミー主演女優賞を獲得した 愛と追憶の日々(1983) なんて作品もあるが、個人的には脇で輝く彼女がいい。
Carolina (2004) は、日本では未公開なんだろうか。 三人の孫娘を育て上げた強情なおばあさんを演じている。主役で長女役のジュリア・スタイルズを鼻であしらう頑固なばあさんなんだが、かわいいんだ。1934 年生まれの女性にかわいいもないもんだが、それでも、かわいい。あの、憎ったらしい頑固さが真摯なんだな。映画そのものは特にどうってことはないのだけれど、シャーリーを見れただけでも買った価値はあった。そんなシャーリーのけったクソ悪い嫌なババアをみたければ、 不機嫌な赤いバラ〜テスのシークレット・サービス〜(1994) をお勧めする。競演しているニコラス・ケイジがなんでそんなシャーリーを憎めないのか語ってくれる。人間、自分に信じるものがなければ、頑固にはなれないもんだ。
不機嫌な赤いバラ〜テスのシークレット・サービス〜(1994) でも、Carolina (2004) でも、彼女が選んだのは真紅のドレス。いくつになっても赤が似合う。
もうひとつ気になるシャーリー・マクレーンの出演作 チャンス (1979)。 こちらはまた別の機会に。
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