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体は大きいが他人とのコミュニケーションの方法を知らないマックス。頭はよいが難病に侵されて行動範囲が限られているケビン。そんなふたりが、それぞれのハンディキャップを二人で乗り越えていく物語 マイ・フレンド・メモリー … The Mighty (1998) 。難病をかかえたケビンを暖かく見守る母親役はあのシャロン・ストーン。"あの" と言うと語弊があるかもしれないが、限られた時間を精一杯生きようとするケビンの終わる時ではなく、ずっと続いていくものを常に前向きに応援する頼もしい母親役を好演している。最後に一人残されるマックスも、「ああ、このお母さんとなら、これからもケビンを分かち合える」 と思いたくなる。 このシャロン・ストーンという女優の存在感は、目を引くものがあると思う。氷の微笑 … Basic Instinct (1992) という作品が代表作になってしまったため、彼女を見たがる観客は 『魔性の美』 のような彼女を求めてしまうらしく、そのイメージからなかなか抜け切れない。ちなみに、氷の微笑 … Basic Instinct (1992) は、ミシェル・ファイファー、ジュリア・ロバーツ、ジーナ・デイヴィスの面々が候補に上がっている中、無理矢理割り込んで主役の座を勝ち取ったという。今となっては、彼女以外は考えられないということは、やはり当たり役だったんだろう。 ![]() アルバート・ブルックス主演・監督作品の ハリウッド・ミューズ … The Muse (1999) では、実にコミカルな役を演じているがストーリーそのものの最後の締め方がもうひとつで、興行的には失敗しているらしい。もったいない。最近、彼女の特集をやっていて興味深いエピソードを語っていたので、紹介しておこう。 1958年生まれの彼女が子どもの頃、当時クラスの授業に満足せず、先へ先へと進もうとしているのを協調性がないと校長の部屋へ父親と共に呼ばれて注意を受けた。その時、父親は校長室でびくびくしていた彼女をひざに乗せ、「偉いね、これからもずっと頑張るんだよ」 と彼女に言った。そして、校長に向かって 「この子が、自分で目指そうとしているものの間に割り込んで、邪魔をすることは私が許さない」 と啖呵をきったそうだ。そんなエピソードを隠しきれない涙を目にいっぱい溜めて話している様子を見ていて思った。美人、セクシーと言われながらも、単にバービー人形で終わってしまわない、我侭という意味でなく、難しいと評判のこの女優の強さはきっとここから来ているんだろう。 マイ・フレンド・メモリー … The Mighty (1998) の、傷つきやすい、マックスやケビンを過保護にせず、守っている懐の大きさと悲しみをこらえる強さはこういうところからにじみ出ているのかもしれない。
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